MLMの話をすると 「それってねずみ講じゃないの?」という質問を受けることが大半です。
しかし ねずみ講とは一体どんなものなのでしょうか?
まずはその正体について正確に知っておく必要があるでしょう。
新しい参加者が加入するたびに その参加者からえた金品をグループ内で分配する仕組みで
法律上は無限連鎖講とよばれる違法行為です。
無限連鎖講とは
金品を払う参加者が無限に増加するという前提において、二人以上の倍率で増加する下位会員から徴収した金品を、上位会員に分配する事で、その上位会員が自らが払った金品を上回る配当を受けることを目的とした団体の事である。人口が有限である以上、無制限に成長する事が絶対的に有り得ないため、日本では無限連鎖講の防止に関する法律で禁止されている。親会員から子・孫会員へと会員が無制限に、ねずみ算的に増殖していくシステムから、一般的にはネズミ講と呼ばれる。
( フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
具体的な例をあげると
例えばAさんが創始者となって2人の会員Bさん・Cさんを勧誘します。
Bさん・Cさんには入会金をそれぞれ2万円ずつ支払わせ
さらにそれぞれ2人の会員を勧誘するように指示します。
BさんはDさん・Eさんを CさんはFさん・Gさんを勧誘し
それぞれに2万円ずつ支払わせます。
このようにして集まった入会金を 上位の会員で山分けし
さらに新しい会員をどんどん勧誘する・・・ということを繰り返す・・・これがねずみ講です。
利益の分配方法には色々なパターンがありますが
儲かるのは創始者や一部の上位の人間だけで
下位の会員や最後に参加した会員は参加費を支払うだけで何の利益も無い
ことが分かるでしょう。
どんなに参加する人が多かったとしても
人口そのものに限りがありますから このシステムはいつか必ず破綻します。
仮に「1人が2人のメンバーを勧誘する」ということを1日1回行ったとすると
日本の全人口が同じねずみ講に参加したとしても
その全員がメンバーになるのに1ヵ月もかからないのです。
1ヶ月ですよ?!
結果として 一部の人間だけが大きな利益を得て 残りはほとんど被害者となります。
しかも「誰でも儲かる」というようなウソで会員を勧誘していくわけですから
これは明らかな詐欺行為です。
一方的に金品を集めるだけではすぐにねずみ講だとバレてしまうので
最近は見せかけの商品を販売するような形をとって商行為に見せかけたり
参加費の吸い上げに制限を設けることで「無限連鎖講ではない」と主張するなど
その手口は次第に巧妙になってきています。
また インターネットの普及に伴って
友人・知人を勧誘するというねずみ講従来の勧誘スタイルから
不特定多数のメールアドレスに勧誘のための文面を送りつけるスパムや
リードメール・メルマガなどでの宣伝で巧みにHPへ誘導し勧誘する
などの方法が用いられることも多いようです。
仕組みさえ分かっていれば参加しない方が良いのは明らかですが
「儲かる」という言葉に ついひきよせられてしまうようです・・・
怪しいマネーゲームにはくれぐれも参加しないように気をつけましょう。